Girl Goddess #9 ひとりぼっちという感情*[本]

「少女神」第9号

「少女神」第9号

いつかは失われる少女のきらきらした瞬間と
思春期のブルーとが描かれる9つの短編。


自分だけに見える秘密の友だち

好きな男の子との楽しい時間

大好きなロックスターにインタビュー

ゲイの男の子を好きになってしまう

ほんとうのお父さんをさがす旅


幼い日の幸せな瞬間にも、喪失感の兆しを見ている。
瞬間を生きる彼女達は痛々しくも可愛らしく、
この世界で生きてゆくことへの諦観をすでに知っている。
ひとときの魔法が、もうすぐなくなってしまうことを
知っているから、少女特有の傲慢さよりも
切なさを感じるのかな。

ひとりぼっちという感情を見つめて
それを否定したりまぎらわしたりせずに
分かち合える人を見つけ出した時、
彼女達の生はきらきらと輝きを増す。
別れや死や病やマイノリティの
悲しみの影を帯びながら。