ほねと*[本]

がいこつ

がいこつ

ちょっと絵がかわいすぎるんだけど、谷川俊太郎の詩と
手を組むと詩としてだけ読むより、あったかさを増しているかな?

詩そのものも大好き。

ぼくはしんだらがいこつになりたい
がいこつになってようこちゃんとあそびたい

(中略)

ぼくはようこちゃんにがいこつのきもちをおしえる
いきているときにはわからなかったきもちをおしえる

なんて、恋だなあ。



あがた森魚が歌う「骨」は久住昌之の詩。

ミッキーオの伝説(紙ジャケット仕様)

ミッキーオの伝説(紙ジャケット仕様)

この骨は誰のもの?
ボクの体の中にひそむ白い骨
(中略)
どこのだれに返されるの?白い骨
だから君を抱きしめる こんなに強く
今はぼくの中 白いガイコツ
今はぼくの中 硬い骨


生きてる体の中にあって、死んでしまっても
残っていく。
ぼくのものであって誰かのものみたいな骨。
だから、生きてるときは、ぼくの意思で
君を抱きしめることに働かせる。

ガイコツってそんな二重構造で、さらに生と死を
両方あらわしててどこかユーモラスでかわいい。

もう一人の自分って概念にもってくのは
ちょっと遠いけど、友だちなら近いかな?

あわていきもののうた

あわていきもののうた

ほねをならすと
でんわにでる
ふしぎなともだちが
ぼくにはいる


ねつがでると
やいのやいのと
じぶんから
はなしかけてくるやつだ


(中略)


しぬまでぼくと
いっしょだよと
かってにきめてる
へんちくりんなやつだ


うるさいけれども
おいはらえない
かげよりしつこい
かくれたやつだ


そんな友だち。
子どもの時は誰にもいたんじゃないかな?